産後うつだけど共働き始めました

うつの子育てはひんしの思い。うつだからこそ復職する、娘と夫と歩む共働きの道。

産後うつで母乳は続けられる?

今となっては、やめてよかった母乳育児

突然ですが、嫌いでしたよ、授乳タイム*\(^o^)/*

今となっては、まー多少できてよかったかなーって思いがちょっとと、あそこで母乳やめてよかったーなんて気持ちが大半。
母乳がなくても、娘と私の日々は続いています。

もし産後毎日つらいとか死にたいとか思ってるんだけど、病院で薬もらったら断乳しなきゃいけない…私はまだ母乳を続けたい…!という人でも、一度病院(もしくは保健師)に相談することをオススメします。
先生の方針と自分との折り合いがつけば、薬を飲みながらでも母乳を続けられるかもしれません。

産後うつでも母乳育児を続けた日々

産まれる前は、母乳なんて出たら出た、出ないなら出ないでミルクにしちゃえばいいや〜と思ってのに、なぜか産まれてしばらくしたら、母乳教に取り憑かれてしまいました。

私は乳首の形が悪く、産院でもなかなかコツが掴めず、モラハラ気味の婦長に「こんなに張ってるんだから出ないはずないでしょ!」なんて罵倒されてるうちに、すごく授乳時間が憂鬱になっていました。
出てるのか出てないのかわからないし、そもそもにして「欲しがったらあげましょう」っていうけど、その「欲しがる」ってどういうこと?泣いたらってこと?わからないけど、わからないことはおかしいの?わからないのは私が悪いから?泣いてる。だけどなんで泣いてるかわからない。
乳首は切れて痛いけど、どうしたら上手くいくのかもわかんない。
授乳してたら何もできない。テレビもネットもダメ、目を見て優しく話しかけながら。
できない、わかんない、どうしよう、焦るほど母乳あげなきゃダメだ、でも授乳がすごく嫌だ、だけどやめたら母親失格だ、他に頑張ってる人はたくさんいるのに、やめるなんて母親じゃない、と泥沼にハマっていきました。
それが産後うつの一端にもなったんじゃないかな。

特に、わからないからってネットで調べるのは猛毒でした。
ネットには母乳に熱心な人がいて、1日20回の授乳だけど私は絶対頑張るとか、完全母乳を目指すならミルクはやめて頻回授乳よ!とかいーーっぱい書いてあるんですよ。
でもそんな頑張れない。1日8回くらいあげるともうほんと疲れちゃう。その度に私はできないんだ、ダメなんだとどんどん落ち込み…

産後3週間経った頃に、これでどうにかなるならと桶谷の母乳マッサージに駆け込みました。
賛否当たり外れある桶谷ですが、私が行ったところはマッサージと飲ませ方指導だけを丁寧にしてくれるところで、ここでなんとか授乳ができるようになりました。
足してるミルクの量や体重を見て相談できる場所ができたのは心強かったです。

でもやっぱり授乳は憂うつで、なんでこんなことしてんのかなー、いっそ勝手に止まってくれたら諦めてミルクにできるのになー、やることなくてテレビ見てるけどそれも罪悪感を刺激するなーとか、想像していたパステル色の幸せな授乳時間なんて、私にはありませんでした。
どんどん気持ちは落ち込んで行き、でも責任感から止められない日々が続きました。

授乳中でも薬が飲める!

それも限界を迎えた頃、保健師に相談し、精神科にかかることに。
現状など話して、一度は投薬を見送ろうかという話になったけど、やっぱり無理だと薬をもらうことにしました。
先生は「薬飲んでても授乳しても大丈夫だからね」と。
これは病状と先生の方針によると思います。私の場合産後うつへの導入口にいたことで、母乳にあまり影響のない薬でいくことになったので、薬を飲みながら授乳を続けることができました。
母乳を続けたい人、できたら産後うつと母乳育児に理解のある先生を探し出せるといいかもしれません。

それと、薬に汚染された(←って思い込んじゃう)母乳を子どもにあげてもいいの!?母親失格!!という気持ちに駆られましたが、やはり病状が思わしくなくてちょっとでも楽になりたいのと、不安な気持ちを保健師に話したら「先生はたくさんの産後うつのお母さん達を見てきたから、その先生がいうから大丈夫よ。あなたの心の状態をまず優先してね」と言ってもらえたので、薬を飲みながらも授乳を続けることにしました。

病状悪化と断乳

しかしそれを2ヶ月くらい続け、途中あまりにつらくて実家に帰ったりしたけれど、治らず…むしろどんどん悪化し、しまいには死にたいと思うように。
先生に相談すると、ちょっと限界みたいだねー、がんばりすぎちゃったねーと、薬を変えることになったのですが、これからの薬は母乳に影響ありなので、断乳へ…。
その頃は授乳にも慣れ、母乳の出も安定していて昼間は母乳のみ、寝る前にミルクを足すくらいだったので、やっと授乳生活に抵抗がなくなってきていたのに…と、あんなに辞めたかった母乳が、なぜだかとても惜しく感じて…
夫と病院を出た後、「おっぱいバイバイかぁ」と言ったら、涙が止まらなくなりました。
娘、6ヶ月になるころでした。

意外とよかったミルク生活

幸いにも毎日寝る前にミルクをあげていたので、娘の哺乳瓶・ミルク拒否はありませんでした。
そしていざ完ミ生活にしてみたら、良かった点もかなりありました。

生活リズムがついた

同時期に離乳食も始まったこともあり、生活リズムがつきやすくなりました。外出時も予定を立てやすくなったし、人に預ける時もこの時間はこうしてると思う、と伝えられるので便利でした。

お腹が空いてるの?がなくなる

泣いた時の「おっぱい?オムツ?何が不満?」に母乳不足がなくなったので、あやす時に気が楽になりました。泣いた時、足りないのかと自分を責めていたので、それがなくなったのは大きなことでした。

気楽に預けられるように

乳腺炎が怖いのと、授乳できるのにやらないようなことがあったらバチがあたるんじゃないかという罪悪感からなかなか預けて出かけるような気にならなかったけど、何時にこれだけあげてね〜で出かけられるくらいに吹っ切れました。
夜遊びした時はたまらん開放感でした!

薬で寝られるように

この頃私はすっかり睡眠障害で寝付けなくなっていたので、睡眠導入剤を処方されキチンと寝れる(でも夜泣きの時は起きる)ようになったのは革命的でした。
これがほんと精神状態の安定に効いてきました。

夜間断乳に踏み切れた

産まれてすぐの頃は夜中でも調乳してミルクをあげてたのですが、久々に夜間調乳したらものすごくめんどくさい上に、泣いたから作っていざあげようとなるとそんなに飲まずに寝てたりするんですよ、これが。
昼間十分に飲めてるし、そろそろ夜間はミルクなしでもよかろうと、泣いて起きてもトントンしたりでミルク以外で寝かしつけるようにすると、だんだん夜中起きる回数が減り、2ヶ月くらいすると朝まで寝るように!
母乳だと眠さに負けてもうちょっと付き合ってたかもしれません。

薬が効いた

なによりのメリットです。
飲んでからしばらくすると、変なモヤモヤや罪悪感、不安感、ネガティヴな気持ちがぱーっと晴れてったんです。
え、これならとっとと母乳諦めて薬切り替えればよかった!って思うくらいでした。

デメリット

外出の荷物が増えたくらい?それも軽い水筒や哺乳瓶にしたからそれほどでもなく。
粉ミルクの減り具合が半端なかったのは覚えてます。でもこれは必要経費だし、一時のことなので。
ママ友が集まる場で負い目を感じるのかな?と思ったけど、断乳時に折り合いをつけたことでそれも感じませんでした。
ほんと、母乳生活やめて悪かったことなんてほとんどないんですよね。

断乳時に気をつけたこと

泣いておく

今思えばこれはやっといて良かったなと。
いざやめるとなると悔しい気持ちになって、なんでできなかったんだ、もっと強い心があれば…なんていろいろ考えたけど、それを素直に認めて気がすむまで泣いたので、あとに引きずりませんでした。
抱え込まず飲み込まず、手放せるくらいまでグズグズしてもいいんじゃないでしょうか。
私は本当に断乳するまで一週間くらいかかりました。

乳腺炎対策

時期によってはとても乳腺が活発かと思います。
母乳を止めるホルモンの薬があるのでそれを婦人科でもらい、飲みながら、痛いくらいに張ってきたら圧抜き程度で、3日目くらいに桶谷で出してもらいました。一週間後にも診てもらい、これで大丈夫でしょう、お疲れさまでしたと。
それでスッパリ出なくなるわけでなく、実はまだちょっと出たりはしますが、トラブルはなく終えることができました。

なによりもあなたの心を優先に

母乳育児って子育ての最初のステージで、いちばん翻弄されやすい部分だと思います。
いろんな人がいろんなこと言うよね。
でもなにより、あなたの心を優先してほしい。
子どものためって思ってがんばってて、母乳を続けたい気持ちが誰よりも強いことはよーくわかってますよ。
だからこそ、安定した心で授乳を続ける、そしてこの先もずっと続く子育てのために、苦しい辛いと思ったらまずは相談してみませんか。
いざって時のために、早めに子育ての味方を作っておくくらいの気持ちで、保健師心療内科・精神科医、カウンセラーにあなたの辛い心の状態を知ってもらって、最適な道を提案してもらいましょう。
大丈夫、大丈夫。一人ではありませんよ。