産後うつだけど共働き始めました

うつの子育てはひんしの思い。うつだからこそ復職する、娘と夫と歩む共働きの道。

するべき保活は認証・無認可の見極め【2017年4月入園以降向】

2017年4月復帰したいけど、「日本しね」とか「保活しまくれ」とか「しても意味ねーよ」と騒がれて戦々恐々としている都内の方、安心してください、認証・無認可保育園をターゲットに保活すればいいんですよ!

東京都認証園にすべりこみ

23区内で2年、保活といわれるものをして、2016年4月から認可園への入園承諾を得ることができました。
ムスメは2014年5月生まれなので2015年4月時点では0歳。いちばん入りやすいかと思いきや、我が家が住んでいる区の認可は基本0歳保育をしていません。私立認可の一部がしていますが、びっくりするくらい狭き門です。

窓口にまずは行け、と噂では聞いていたので、2015年4月入園に合わせ資料を読み込んだのち、ムスメをつれてなんとか窓口へ。
しかし窓口で聞けたのは、前年の申込状況くらい。同点になったら総合的な判断(非常にあいまい)をすること、産後うつの診断書は総合的な判断の際に考慮されるかもしれないことなど、資料に書いてあることくらいです。

そして書類提出。私は産後うつだったので、医師に診断書を書いてもらい、嘆願書も書き、悲壮な状態で窓口に向かいましたが、見事落ちました\(^o^)/
区によっては診断書も考慮されるのでしょうが、我が区はされませんでした(されるなんて一言も保育園案内資料に書いてないからね! 窓口では「かも」としか言われてないからね!)

そこで慌てて探してなんとか入れたのが、東京都認証園でした。

petitsheep.hatenablog.com

ほんと運が良かった。これで2015年4月に仕事復帰しながらの療養に入れました。
この認証園にはとても良くしてもらいました。子ども30人程度の小規模園で、保育士数はもちろん法定通り。園庭は小さいですが、その分天気の良い日は近くの公園に必ず散歩に連れて行ってくれるし、お話おばさんが来たり、体操のお兄さんが来たり。行事もアットホームで、プログラムや季節の記念品は保育士さんたちの手作りでした。すべての先生がすべての子どもの名前を把握して、あたたかく見守ってくれます。保育感を押し付けてくることはなく、仕事の状況も心配してくれたりもしました。
安心して預けられる良い園にめぐり合うことができ、仕事も療養も進みました。

窓口に行かずして認可承諾

そして2016年4月入園申し込みの季節。
認証園がとてもよかったので、そのまま認証に居続けようかなと思いましたが、

  • 療養が思いの外長引きそうだったこと
  • 金銭面でやはり高額であったこと
  • 少し遠かったので、できたら近い方が良かったこと
  • 認証園が将来的に2歳までになりそうだったこと(3歳からは転園)

などあり、認可園に転園希望を出すことにしました。

産後うつの療養が長引いていたこともあり、精神障害者手帳を申請。これで+1点になると、資料にはっきりと書いてあるのを確認。
平日折を見て、認可園で距離的に通えるところの前年度の申し込み状況を、電話で確認。やはり駅近が激戦なので、駅遠・我家近となると1園のみ。
そこに見学を申し込み、おそらく大丈夫だろうと思ったのでそのまま認可園を窓口として書類を提出(認可なので選考は区)。

そして、認可園承諾通知をもらいました。
年度中窓口には行っていません。電話で名乗らずの問い合わせのみ。
おそらくは資料にあった+1点できる根拠(手帳)を用意できたこと、駅近とか綺麗な設備とか人気要素にこだわらなかったことが、承諾に至った要因ではないかなと思います。
顔を覚えてもらう云々より、純粋に「参考にするとしている点数」で考慮しているのではないでしょうか。

じゃあフルタイム共働きだけど、加点できる要素がない我が家はどうすればいいの!? となりますよね。

加点が望めない家庭は、認証・無認可保育園をターゲットに

そもそもにして認可と認証・無認可の違いで大きいところは、
申し込み窓口が認可は区、認証・無認可は各園
というところです。
そして
認可園が点数制であるのに対し、多くの認証・無認可が「先着順」である
ということです。

できるだけ、できるだけ早く認証・無認可園を押さえてください。
認可の募集が始まるより前、できたら明日にでも通える範囲の認可・無認可園の情報を収集し、2017年4月入園の申し込みがいつから始まるか、見学はできるか、まだ決まっていなければ例年どのくらいかを聞いて、申し込み・見学についてリサーチし、時期が来たら片っぱしから見学です。

認可=良い保育園、認証・無認可=イマイチ
の概念を捨てて、良い認証・無認可を見極めてください。
とくに認証園は認可外とはいえども、東京都がチェックしている保育園です。
ムスメが通った園は上記の通りとってもいい園ですし、ママ友の子が通ってる駅近認証園は英語保育をしてくれます。認証園運営会社も知っていますが、本部がきちんと管理し、良い保育状況を保てるよう努力しています。
自治体によっては似たような「保育室」制度もありますね。(横浜・川崎など)

するべき保活は「認可園どこがいいかな〜」もですが、「(すべりどめとは言いつつ本命にならざるを得ない)認証・無認可園を見極める!」です

チェックするのは認可園と一緒。
子どもは楽しそうに遊んでる? 先生との関係は良好? 先生は親切? 施設・設備は? 園の方針は? 保育料は(これは認証・無認可特有)?

認証・無認可は決まったら入園費などを収め、辞退したら戻ってこないことが多いと思いますが、これは保険料だと思って…。
認可園落ちたら1年以内に仕事を辞めなきゃいけない可能性があるなら、ぜひとも認証・無認可を押さえてください。

認可園は、承諾来たら儲けもの、程度に思っておくのが吉

私は1年前の自分に言いたい!
産後うつの診断書出したから認可園どこか受かるでしょ〜」なんて甘い!
保育が必要、それでも落ちる不思議な制度、それが認可保育園であることを。

まずはキャリアをつないで

本当におかしな制度ですよね。それについてもいろいろ議論されていますが…。
政治に訴えるしかないのでしょうか。子どもが生まれてから、より政治を身近に感じます。前回の区議選は、保育が議題にならない中「まずは認可園を1つ増やしましょう」と言った人に投票しました。

しかし、友人のお母さん(同じ区内)が30年前、共働き公務員だけど3歳まで無認可園に預けて働いていたというのを聞いて、なかなか世の中は変わらないかもしれないなぁ…と思ったり。

だからこそ、認証・無認可園を押さえて自衛するほかないようです。
やはり金銭面がいちばん痛いので、今すぐ認可園を増やすことが難しいなら、認証・無認可への通園に補助金を出して欲しいところ(出ている区もありますが)。

たとえ今金銭的に辛くても、3歳になると幼稚園に通う子が転園したり、預かれる人数が増えたりするので、そこで認可園に移ることを計画したり。
なんとかして、まずはキャリアをつないでもらいたい。
一億総活躍だかなんだかそんなんおいといて、働きたいじゃん! ちょっと子どもから離れたいじゃん!
自分自身の、人生のために。

ところで、2016年4月復帰したいけど認可園も落ちた、すべりどめ先はない…って人も、とにかく片っぱしから電話してみるのもアリかもしれません。ちょっと遠めのところや、勤務先(都心)の近くだと案外…いやでも厳しいかもしれませんが…。うまくいくことを心から祈っています。

さいごに。「そんなん知ってるよ!」「もう調べてるわ!」って人、すごいです、尊敬します。すばらしい。
「保育園落ちた、日本しね!」な人がちょっとでも減るといいなの思いを込めて、ちょっとでも違う道を示せたらな、と書きました。