産後うつだけど共働き始めました

うつの子育てはひんしの思い。うつだからこそ復職する、娘と夫と歩む共働きの道。

産後うつでも認可保育園に入れない現状

 4月1日から娘が保育園に通い始めました。

東京都認証保育所です。

 

認可保育園 不承諾との通知が届いたのは2月の半ば。

夫妻ともにフルタイム+産後うつの診断書まで出てるんだから、もう、これは認可保育園入れるに決まっているだろう!と勝手に思い込んでいたのですが、届いたのは「不承諾」…。

あと少し、あともうちょっと待てば保育園も決まって子育てとも距離が置ける、これで産後うつもちょっとは良くなる…そう思うと、うつの症状も安定して、主治医とも「これでいけるね!」と通院回数を減らしていたところでした。

 

まさか!なんで!?

私が住んでいる区は特殊で、原則認可で0歳児は預かっていません。私立のごく一部の認可と認証・無認可のみで、本当に激戦です。

認可保育園の選考方式は点数制ですが、両親フルタイムは当たり前、自分で増やせる点数はない。しかも兄弟枠が強く、土地柄シングルマザーや低所得層が多いため、正社員の両親揃って第一子が入れるのは、おそらく奇跡。

でも私、入れると思ってたんです。だって診断書提出しましたから。産後うつで育児もままならないということが書かれた診断書ですよ。

不穏な空気を感じたのは、保育園申し込み時。診断書を見た職員が「手帳はもらってるんですか?」…いいえ、手帳はもらってません「そうですか、手帳があればプラス1点なんですけどね」とサラリ。

えっ、じゃあ手帳持ってないとこの診断書は意味がないってこと?医師が「この人は産後うつになっちゃって育児難しいですよ」って証明してるのに?

…実際、意味はなかったようです。

 

見放された、って思いました。

だれも助けてくれない、このまま死ねっていうんだ、って。

産後うつって、死に至る病だと思います。

自分が死にたいって思うのはもちろん、子どもを巻き添えにして殺してしまうことだってある、とてもとても、危険な病気です。

子育てに疲れて子どもを殺してしまったお母さんのニュースを見るたび、「あぁ、この人は産後うつかそれに近いところにいたんじゃないか、疲れて疲れて、仕方なかったんじゃないか、誰かに助けを求められたんじゃないか、誰か助けてやれなかったんだろうか…」と涙が止まらなくなります。

そして、私も「そっち側」に行ってしまうんじゃないだろうか…と不安と絶望とほんのちょっとの確信を感じて、怖く、恐ろしくなります。

 

子育てが辛い、心に支障をきたしている、どうにか助けが欲しい、という産後うつの人まで追い返してしまう認可保育園の選考、そして認可保育園が増えない現状、いちばん大変な乳児期に力を貸さない0歳児保育の不実施に、大きな憤りを感じます。

働きたい人、子育てに疲れた人、どんな人でも、入りたいと思ったら誰でも入れる保育園の整備をしない限り、苦しむお母さん、悲しい事件は減らないのではないか、子どもを育てやすい環境なんてできないのではないかと思います。

しかしほんと、こんなに保育園事情が厳しいとは思いませんでした。「そうか、子どもを殺すかもしれない人間に、まだ自宅保育しろってのか」と。認証や無認可にまったく保険をかけてなかった私が、偶然にも認証に入れた話は、また後日。